「本はどこに捨てたらよいのだろう?」
「普通のごみとして捨ててよいのだろうか?」
このように、古本や雑誌の処分にお困りの方は多くいらっしゃるでしょう。
今回は、本の正しい捨て方と処分の際の注意点を解説します。
また、捨てずに「売る」という選択をした際の、高く売るコツも紹介します。
本や漫画などを整理したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
本の捨て方や正しい処分方法
古本や雑誌、漫画などを処分したい方へ「本の捨て方」と「正しい処分方法」を解説します。
代表的な方法は、以下の5点です。
- ・資源ごみとして
- ・古紙回収センターへ
- ・児童施設・病院・団体に寄付
- ・ネットオークション・フリマアプリ
- ・古本買取業者へ
下記でそれぞれを詳しく紹介します。
資源ごみとして
古本や雑誌、漫画などは各自治体の「資源ごみ」として無料で回収してもらえます。
各自治体によって、品目や出し方の決まりがあるので、居住地のホームページや役所などで確認してみてください。
一例として「岐阜市」の資源分別回収のルールを紹介します。
「紙類」に分類されるのは以下の6品目です。
- ・新聞
- ・チラシ(新聞の折り込みチラシ)
- ・雑誌(雑誌、本、ノートなど)
- ・段ボール
- ・紙パック(牛乳の紙容器など)
- ・雑がみ(紙袋、包装紙、ボール紙、菓子箱、コピー紙、紙封筒、ティッシュの紙箱など)
収集所に出す際のルールは以下の3点です。
-
・種類ごとにヒモで十文字にしばってください。
-
・紙以外のものを取り除いてください。
-
・菓子箱や封筒などしばりにくい雑がみは、紙袋に入れて出してください。
古本や雑誌を資源ごみとして処分する場合は、紙以外のもの(本の付録やビニールの部分など)を、取り除かなくてはいけません。
また、本はヒモでしばって、一纏めにしておくことも忘れずに行いましょう。
本を資源ごみとして回収してもらうことで、売却金や奨励金が発生し、住んでいる自治体の財源となります。
環境問題の観点からも、資源として紙類をリサイクルするのは有意義な行動といえるでしょう。
古紙回収センターへ
古本や雑誌などを自分で捨てに行きたいときには「古紙回収センター」を利用するのもひとつの方法です。
各地域に古紙回収を請け負っている企業や団体があるので、探してみてください。
一例として、岐阜県では「資源回収ボックス」が、市内38箇所の公共施設に設置されています。
市が主体となって専用のボックスを各所に設置することで、資源回収へのハードルを低くするための取り組みです。
また、名古屋市では「古紙リサイクルステーション」という名称で、各地域で古本や古紙を回収しています。
参照:名古屋市(リサイクルステーション・古紙リサイクルセンター)
古紙回収センターの利用は、資源ごみの収集日に出せない人や、自分のタイミングで本を捨てたい人におすすめです。
児童施設・病院・団体に寄付
古本や漫画などは、児童施設や病院、団体などに寄付することもできます。
捨てるのがもったいないキレイな本や、子ども向けの絵本や漫画などは引き取り手も多くあるでしょう。
一例として、本の寄贈を希望している団体の情報を紹介します。
・岐阜図書館
『岐阜県図書館では、岐阜県について書かれた資料や、岐阜県内にお住まいの方が出版された資料などを、郷土資料として幅広く収集しています。』
https://www.library.pref.gifu.lg.jp/info-events/business/donation/
・名古屋市図書館
『なごやの子どもたちに絵本で“夢”と“笑顔”を届けるプロジェクト。自宅で過ごす子どもたちを“応援”するため、“司書が選んだおすすめ絵本”を子どもたちに届けたい! この趣旨にご賛同いただける方を募ります。』
https://www.library.city.nagoya.jp/img/oshirase/kodomo_yume_egao.pdf
※詳しくは直接、該当施設にお問い合わせください。
寄付する相手先が見つからない場合は、自治体の窓口で相談してみるのがおすすめです。
ネットオークション・フリマアプリ
古本や漫画を処分する方法として人気が高いのは、「ネットオークション」や「フリマアプリ」に出品する方法です。
ネットオークションやフリマアプリは、誰でも無料で登録でき、スマホひとつで簡単に本の売買ができます。
自分で出品して売る場合のメリットは「高く売れる可能性があること」です。
オークションであれば、欲しい人が多数いたり、限定版の本や漫画だったりする場合は高値がつきやすいでしょう。
デメリットは「出品の手間がかかること」です。
自分で商品を撮影し説明文を入力し、受付や発送までのすべてを行わなくてはなりません。
また、まれではありますが、発送のトラブルや購入者からのクレームなどが発生することもあります。
時間的な余裕があり、細やかに対応できる人には向いている方法です。
古本買取業者へ
本の処分方法に迷ったら「古本買取業者」に依頼するのがおすすめです。
古本の買取業者は、プロの目線で適切な本の価格を査定してくれます。
多くの場合、見積りは無料で行っているので一度、現物を見てもらうとよいでしょう。
また、自宅に取りに来てもらえるサービスもあるので、大量の古本や漫画を処分したい際に便利です。
近くに業者がいない場合は、宅配による査定や、スマホで撮影した写真から買取額を出してもらうことも可能です。
自宅でずっと眠っている本が高く売れることもあるので、一度査定してみてはいかがでしょうか。
▼こちらの記事では漫画の処分方法について具体的に解説した記事になります。あわせてご覧ください。
捨てる(処分)するか売るかの判断基準
本や雑誌、漫画を捨てる(処分)するかどうか迷ったら、以下の項目をチェックしてみてください。
- ・汚れがひどい
- ・日にあたって色あせしている
- ・折り目がついている
- ・破れている、ページが欠損している
それぞれを詳しく解説します。
汚れがひどい
本のページがひどく汚れている場合は、処分したほうがよいケースが多いです。
文字が判別できないほどの汚れがあると、販売することはできません。
カビや手垢などの汚れであれば、衛生的にも他の人に譲ることは避けたほうが無難です。
日にあたって色あせしている
雑誌や漫画のページの色あせが著しい場合も、販売することは難しいでしょう。
ただし、古書や歴史的な資料の場合は、色あせしていても高く売れることもあります。
このような内容の本であれば、一度査定に出してみるのもおすすめです。
折り目がついている
本や雑誌に折り目をつけてしまった場合でも、売ることは可能です。
オークションやフリマアプリに出品する際は「〇〇ページと〇〇ページに折り目があります」などを、備考欄に必ず記載しておきましょう。
紙という性質上、多少の折れは気にしない人も多いです。
折り目がついていても、本自体に価値があれば高く売れることもあります。
破れている、ページが欠損している
破れていたりページが欠損していたりする本や漫画は、ごみとして処分するのが最適です。
古くても譲渡や販売が可能なケースもありますが、「読み物」としての役割を果たせない商品の場合は難しいでしょう。
このような状態の本や雑誌、漫画などは資源ごみとして処分したほうがよいです。
本を高く売るためのポイント
古本や漫画を高く売るためには、どのようなポイントがあるのでしょうか。
業界大手の買取業者が査定する際の目安を、以下で紹介します。
大手の基準を把握しておくと、本の相場を理解しやすくなります。
- 【特A】発売から3ヶ月以内で新品同様のもの
- 【A】発売から3ヶ月以上経っていて傷は軽度で綺麗な状態
- 【B】発売から3ヶ月以上経っていて傷が中等度ある状態
- 【C】発売から3ヶ月以上経っていて傷やヤケなど Bよりもひどい状態
- 【D】破けていたり本の中身に書き込みがされている状態
売りたい本の発売日や状態をチェックして、おおよそのランクを把握しておくとよいでしょう。
古本買取業者に持ち込む際や、発送して査定してもらうときは以下の3点に注意してください。
- ・本の状態を維持する
- ・梱包する際の注意
- ・できるだけまとめて売る
細かいところに気をつけておくと、査定額がアップする可能性があります。
それぞれを詳しく解説します。
本の状態を維持する
本を高く売るためには「良い状態」を保っておくことが大切です。
「読み終わったら売ろう」と考えている人は、購入した本の保管状態に注意しましょう。
カバーを外して読んだり、ページを広げて置かないようにしたりすると劣化が防げます。
紙を湿度の高い場所に置くと、しわしわになってしまうことがあるので気をつけてください。
店舗に持ち込む際や、発送で査定を依頼したときは、本の表面をキレイに拭いておくとよいでしょう。
梱包する際の注意
発送での査定依頼の際には、梱包方法に注意してください。
本をダンボールに詰めるときは、箱の底を補強してから入れると安心です。
本を何冊も重ねると、思った以上の力がかかり、箱の底が抜けてしまうことがあります。
また、箱に入れていくときは寝かせた状態で詰めてください。
本を立てた状態で詰めると、配送中に動いてしまい、なかのページがヨレたり折れたりする可能性があります。
ダンボールに詰めた本を業者に発送する際には、天候もチェックしておきましょう。
大雨や雪など、天候が著しく悪いときは、避けておいたほうが無難です。
しっかり梱包をしていても、本の大敵である水分が箱のなかに入ってしまうと大変だからです。
どうしても急いで査定したいケースを除いて、できるだけ天候の良い日に発送するとよいでしょう。
できるだけまとめて売る
古本や漫画は、「まとめて売る」と高く売れる可能性があります。
まとめて売ったほうがよいのには3つの理由があります。
- 1.連載されている漫画や、複数の関連本などは、店舗でもまとめ売りをしやすいので買取りしたい商品である。
- 2.買取冊数が多いと、価値の低い本でも値段が付く可能性がある。※単体では値段の付かないような本でも、オマケ的に買取りしてくれることもあるため。
- 3.査定のために発送する際や、売るのをやめて返送してもらうときには送料がかかる。送料の負担額を減らすためには1度にまとめたほうがお得。※企業によっては送料無料サービスを行っているケースもある。
このような理由から、本を捨てたいときにはある程度の数がまとまってから行うとよいでしょう。
発送での査定は送料や梱包の手間も発生するので、売りたい冊数が少ないときは店舗に出向くほうがよいかもしれません。
本を捨てる際の注意点
売ったり譲ったり出来ない古本は、適切な方法で処分しましょう。
本を捨てる際の注意点は以下の2つです。
- ・燃えるゴミでは出すことは避ける
- ・収集不可のものもあるため、状態を確認
それぞれを詳しく解説します。
燃えるゴミでは出すことは避ける
本は「紙」で出来ているので、燃やすことができますが、燃える(燃やす)ごみとして収集所に出すことはおすすめできません。
その理由は、本は「資源として再利用できる可能性」があるからです。
やむを得ない事情がある場合は、燃えるごみで出しても構いませんが、できるだけ「資源回収」の日にまとめて出すほうがよいでしょう。
収集不可のものもあるため、状態を確認
本や雑誌を資源回収としてごみの収集所に出す場合は、自治体のルールに沿って行いましょう。
古本や古紙は資源になりますが、「出してはいけないもの」もなかにはあります。
たとえば、汚れた紙や感熱紙などはリサイクルできません。
またハードカバーの本は、表紙に接着剤が使われているため資源として使えないこともあります。
この場合は、接着剤の付着している部分は燃えるごみ、中のページだけを資源として出すことができます。
捨ててよいのか判断が難しいときは、最寄りの自治体に確認するのが確実です。
本の捨て方に迷ったら専門家に依頼しよう
古本や雑誌、漫画などを大量に処分したいときには、買取業者に依頼するのがおすすめです。
「スマイルブック」では、自宅まで出張して、本の価値を査定するサービスを行っています。
重たい本の運び出しも無料で頼めるので、自分で荷物を運ぶのが難しい人でも安心です。
買取商品のジャンルも不問で、古い本や専門的な書籍など、どのような本や雑誌も対象です。
岐阜・愛知・三重・滋賀エリアまで出張買取の対応可能なので、本の処分にお困りの方はぜひ一度お問い合わせください。
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